今後の予想と対策
投稿日:2017.04.11
今月から新年度に入りました。前年度は残念ながら予想していた以上に厳しい一年でしたが、終盤になって少し業績を戻してきた感があり、今年は何とか希望が持てる一年にしていきたいと思います。
一昨年の夏頃から急に受注が鈍化し、対応策が見つからないまま一年半の月日が流れてしまいましたが、その間に集めた様々な情報等をもとに、今後は「何となくこうなって行くだろう・・・」という予想が立つようになってきましたので、私の私感ですが以下に書いてみます。
今後は、少子高齢化とITの進化(IoT)そしてロボット化が進み、あらゆる産業で業界の再編が進むようです。ネット上で「今後10年から20年の間になくなる仕事」という記事を見かけましたが、幸い印刷業はそこに入っておりませんでしたが、印刷業界においても急激な需要の減少に伴い淘汰が進んで来ているのも事実です。しかし、反面、仕事は出来るところにしか流れていかないという偏った状況になっていくと思われます。
何業が良くて何業が悪いということではなく、成長産業であっても能力の格差で存亡が決まり、不況業種であってもお客様から必要とされる企業であれば生き残っていけると時代だと考えます。
私たちの印刷業の将来を予測してみますと、
- ITの進化によりさらにマーケットが縮小し簡単な仕事は無くなる
- (当社のような手のかかる仕事はなくならない)
- 強みを持たないところは生き残りをかけ、さらに価格競争に走る
- 結果として倒産や廃業が進み、町の印刷屋さんでは存続できない
- 装置の急激な進歩・高額化で設備のバージョンアップが出来ない
- 外注の依存が増えていく
- 利益確保のため外注先に過度な価格交渉が強まる
- 印刷センター化が進み、その中で、また価格競争が起きる可能性も
- 最後は品質が問われ、スピーディで、対応の良いところに仕事は偏る
以上のように分析いたします。
そこで当社の対応策としては
❶印刷センター化➡設備的には殆んど完成しており差別化が可能な状況
❷価格競争対応➡あくまで「品質」、「スピード」、「サービス」を売りに
❸DMのバージョンアップ➡内容の改定
❹ソリューションビジネスの展開
➡他社の得意分野(ビジネスフォーム、カラー、頁物)の宣伝媒体を当社のDMに封入しお客様の問題解決を図る。場合によっては異業種も可能かも。
私たちの仕事は「安かろう、悪かろう」では通用しません。お客様のご信頼を頂くという点では、❷は絶対条件だと考えます。厳しい世の中だからこそ、品質、スピード、サービスでの差別化が生き残りのカギとなると思います。これまで通り、良品づくりに心掛けて参りましょう。私たちの物づくりに対する念(おも)いがお客様の心に届くことを信じて。