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社長日記

『争わない経営と信者客づくり』

投稿日:2019.12.11

 私は創業当時から価格競争を体験してきました。後発の会社にとってはとても厳しい試練で、今でも大きな教訓となっております。しかし、この経験のお陰で他社との絶対的な差別化の道をめざすようになりました。

 先日、朝礼で近江商人の『三方よし』を学びましたが、「売り手よし、買い手よし、世間よし」のこの経営手法は、今でも商売の基本とされており、当社の企業理念『みんなの幸せ』のもとになっている考え方です。

 

 以前、売り上げやシェアーの拡大を狙って低価格戦略を展開した飲食業が話題となりました。資金力や規模の大きさにものを言わせて同業他社を叩き潰すという手法ですが、しかし、その結果どうなったでしょうか。いずれも業績が悪化し経営改善を迫られるようになりましたね。低価格戦略は生産者や仕入業者、最後は従業員の雇用条件の悪化などにつながり、多くの被害者や犠牲者を生み出しました。

 価格を下げるためには、サービスを省くなど何かしら無理をすることになり、結果として商品への信頼を低下させることになります。取引業者の撤退や従業員さんからの内部告発などはその不満の表れでしょう。

 そんな中、これまで通り品質本位の正直な商いを貫いたMバーガーの経営は揺るぎませんでした。その違いはどこにあったのでしょうか。それは、低価格に惑わされない根強いMバーガーファンが多かったということです。

 もう一例あげれば、日本一の小売業として名を馳せたダイエーも、生産者や仕入業社を泣かせる傲慢経営を展開して消滅してしまいました。どんなに巨大な企業でも、お客様は勿論のこと、仕入先や協力企業の支援無くしては成長も永続もありません。近江商人の三方よしの経営に学んでいれば経営が危うくなることは無かったでしょう。

 株式を上場してしまうと、会社は株主の顔色を見ながらの経営になってしまい、業績の低迷や悪化をまねくと取引先をたたいたり、従業員数を減らすなど、安易な方法で業績の改善を図ろうとするのです。その結果は上記の通りです。

 以上の事から、当社は、小さくても絶対に潰れない強い会社をめざしてまいりました。常に学び続け、日々の仕事に創意や工夫を凝らし、常に顧客満足を意識することが求められます。

 品質・スピード・サービス・利便性など、今ある自社の強みのバージョンアップを常に心掛け、はじめてのお客様を「知人客」に、知人客を「友人客」に、友人客を「信者客(ファン)」へと変化させていきましょう。急ぐ必要はありません、着実にファンづくりを進めて参りましょう。

 

 夏場は忙しくて大変でしたが、お陰様で今年は大分業績が回復出来ました。本当にご苦労様でした。今年も残りあと僅か、健康に留意してよい年末をむかえましょう。