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社長日記

『先ず、やってみる』

投稿日:2023.09.11

■「福島の原発でつくった電気は東京に来てたよなぁ。世話になったんだから協力させてもらいたいのよ」とかたる「亀谷」社長の亀谷直秀さん。三陸・常磐物を求めて賑わう店内。

 

 今年の夏は連日猛暑日が続き、かつて経験したことのない暑い夏でした。世界各地でも過去最高の気温(50℃前後)を記録するなど、地球の温暖化の速度が増しているように感じます。

 9月に入りようやく気温も下がってきて秋の気配が感じられるようになりましたが、来年もまた猛暑の夏になるのでしょうか?今更ながら環境問題の大切さを実感します。

 さて、先月はなんといっても東京電力福島第一原子力発電所にたまり続ける処理水の海洋放出が大きな話題でした。放出に賛成だとか反対だとかのやり取りがありましたが、私的には科学的に安全性が確認されているわけなので、取り敢えず放出して経過を観察すれば具体的な答えが出るのでは・・・と思っておりましたので、海洋放出には賛成でした。結果が悪ければすぐ止めればいいだけのことで、机上で空論を戦わせるより、“論より証拠”で「先ず、やってみる」ことが大切だと思います。実際、何の変化も確認できないレベルでした。やってみればこのように具体的な答えが出ます。私たちも仕事の中で迷った時は“先ずやってみる”という勇気が必要ですね(程度によりますが)。

とは言え、一番心配されたのは国内の風評被害でした。隣国の過激な誹謗・中傷など、いやがらせの電話が続いておりますが、そのことで、むしろ消費者である日本国民が漁業者支援に動き風評被害は回避されたように思います。このことが無かったら、少なからず風評被害は発生していたのではないかと推察致します。

初めて日本に来てお寿司を食べて帰るという中国人の家族が「日本は先進国なのでちゃんと処理していると思います」。「わざわざ自分の国に悪いものを流して、国民に害を与えることはしないと思っています」。「これから寿司を食べる予定です」と。中国人の中にはちゃんと理解してくれている人もいらっしゃるんですね。嬉しくなりました。私たちも魚を食べて漁業者のみなさんを応援しましょう!