『松下幸之助に学ぶ』
投稿日:2018.06.11
今回も二泊三日で第37回WMCショッククリニックセミナーに参加してまいりました。
今回は京都知恵ビジネスプランコンテスト認定企業三社と、PHP研究所の松下資料館を見学。急激な時代の変化の真っ只中にあり、経営者としてどう対応したらよいかなかなか方向性が見いだせないでいただけに、今回の企業視察は良い気づきが得られとても勉強になりました。
周りの環境が変わっているにも関わらず、私たちは常識という固定観念の枠に囚われて抜け出せずにいることに改めて気づかされました。今回の訪問企業はそんな中にあって、「逆転の発想」や「そこまでやるか」というような、私たちがなかなか気づけないところに活路を見出した企業ばかりでした。
まだまだ知恵が足らないようです。詳細は朝礼の時間にお知らせするとして、これからは全社的に知恵を出していかないと企業の発展や生き残りは難しいように感じた三日間でした。
今回の訪問先で特に楽しみにしていたのが、一代で世界の松下電器(現パナソニック)をつくり上げ、経営の神様といわれた松下幸之助翁の生き方や考え方について学ぶことが出来るPHP研究所の3階にある松下資料館です。館長の遠藤様に松下幸之助の人となりについて詳しくお話を頂き、さらに深く松下幸之助という人物の素晴らしさに感銘をいたしました。
特に、幸之助翁の「経営観」と「人生観」をわかりやすく説明していただいたことはとても有益でした。
■そのひとつは「感謝の心」という考えでした。
私たちが日々生きられるのは、国家社会や多くの人達の働きによるもの。「貰い放しではなく、みんながその恩に報いる生き方をしなければならない。だから、お客様や世の中の人たちに喜ばれる仕事をし、さらに利益を出して納税という形で国家に報いなければならないのだ」と。私利私欲に囚われるような経営では長続きはしないということを学ばせて頂きました。
幸之助翁は、「全ての人に喜んでもらう」ということを経営・仕事の基準にしていたようです。「世間に喜ばれないような仕事では会社は発展することはない」ということ。わかりやすい教えでした。
■もう一つは「素直な心」を判断基準にするということ。
幸之助翁の考える「素直な心」は十項目あります。
①私心にとらわれない ②耳を傾ける ③寛容 ④実相(本質)が見える
⑤道理を知る ⑥すべてに学ぶ ⑦融通無碍(ゆうずうむげ) ⑧平常心 ⑨価値を知る ⑩広い愛の心
以上、何事も思案に困ったときは上記の十の項目に照らし合わせて判断すれば、まず間違うことはないということです。これまで私の思っていた「素直」の意味とは大分違うようです(笑)。改めて、松下幸之助という人は「とことん考える人」というイメージを持ちました。「とことん○○」を私も真似していきたいと思います。