『環境変化と状況分析』
投稿日:2024.08.11
■8月5日現在の推移です
毎日暑い日が続いております。先月は私も庭の草むしり作業後、油断をしてしまい風邪を引いてしまいました。汗をかいたら面倒くさがらずにすぐ着替えた方が良いですね。暑さはこれからが本番です。明日から6日間の夏季休暇に入りますが、健康管理には十分気をつけましょう。
さて、今年度に入ってから仕事の受注が昨年と比べて減少傾向にありますね。4月から7月までの4か月間の実績を分析して見てみますと、昨年まで毎年来ていたプレミアム付き商品券の仕事が6件ほどなくなった(終了した)のが先ず第一の大きな要因です。また、昨年は、県内の金融機関のシステム変更に伴い、その関係のまとまった仕事がありましたが、今年はその仕事がほとんどありません。
その他、全体的に仕事の入りが薄くなってきているようです。特に大口の仕事が少なくなりました。小ロット化していることと、受注点数も少なくなっているように思われます。心配な要素です。
次に、国全体として、急激な円安による物価高が大きく影響しているように思われます。特に、食品をはじめとする生活用品の値上げによって全国的に経済活動が鈍くなっているようです。ネットのニュースを見ると、飲食店関係への影響が特に大きく、廃業に追い込まれているところも出てきているようです。あらゆるものが値上がりし、価格転嫁できなくて廃業にいたっているようです。値上げするとお客様が来なくなり、価格を据え置くと赤字で経営が維持できない、というジレンマのようです。
印刷業界においても他人ごとではありません。今月から感圧紙の値上げ(10%)、10月から製版資材(PS版・薬品)の値上げ(12~15%)、インキの値上げ(10%程度)の要請が来ております。これまでの値上げをトータルすると1.5倍以上の値上げになっております。一回コッキリの値上げならいいのですが、値上げが三度、四度となるとお客様に対して説明がしにくいものがあります。値上げすると仕事が来なくなり、値上げしないと赤字が増えていく。付加価値を付けにくい業種だけに私たちもジレンマ状態です。
先日、日銀が国内政策金利を0.25%上げたことが作用して、円も一時141円台まで高くなりましましたが、120円台まで戻らないと物価は下がらないでしょう。9月にアメリカのFRBが金利の引き下げを行うようですから、その時までは今の状態が続くとみていいでしょう。先ずは、ロシアのウクライナ侵攻(小麦)と、イスラエルとイランの戦争(石油)が終わってほしいものです。