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社長日記

『すべてを受け入れて自分を磨こう』

投稿日:2026.09.11

 

■二宮尊徳爺が常に懐に忍ばせていた書で、「何があっても受け入れる」という意味です

 

 去る9月4日(金)、会津の太郎庵の研修室で、WMCの浜・中・会津の三塾合同例会が開催されました。

 今回は、内村鑑三さんが海外に紹介した「代表的日本人」の一人、二宮金次郎のDVD「小を積んで大を成す」を鑑賞し、人生観について学びました。

 金次郎は比較的裕福な家に生まれましたが、父親がお人好しだったため散財を重ねていました。5歳の時、付近を襲った暴風雨で酒匂川が決壊し、田畑が押し流されてしまいます。開墾に従事して田畑は数年でなんとか復旧しましたが、借財を抱えて家計は貧するようになります。

 12歳の時、父親が急死。母が働きにでるため、生まれたばかりの富次郎を人の家に預けるのですが、富次郎を思い毎晩泣く母の姿を見て、富次郎を引き戻してきます。そして、14歳の金次郎が朝は早起きをして山へ薪を取りに、夜は草履づくりをして一家4人の生計を立てるのでした。この時の金次郎の姿を「親孝行の模範」として、全国の小学校の校門に金次郎像が建てられたのです。また、尋常小学校の文部省唱歌として歌まで作られました。

 しかし、父が亡くなった2年後、その母も困窮の中で他界してしまいます。そこで金次郎は、まだ幼い二人の弟を母の実家に預け、自分は伯父・萬兵衛の家に身を寄せますが、この年にまた酒匂川が氾濫し、金次郎の土地は水害に襲われてしまい、すべて流出してしまったのでした。

 この災難にもめげず、金次郎は二宮家の再建を目指して伯父の家で農業に励み、身を粉にした働きぶりは周りを驚かせるほどだったといいます。そして、これからは百姓にも学問が必要だという父親の教えに従い、夜は寸暇を惜しんで勉学に勤しみました。しかし、その姿を伯父の萬兵衛は良しとせず、「百姓に学問はいらぬ!油がもったいない、そんな時間があったらもっと働け」と叱られてしまいます。

 そこで金次郎は、だったら自分で油を作ると言い、空き地に菜種を植えて油を手に入れるようになります。荒れた空き地を自分で開墾して、捨て苗をもらって米も作りました。そこから毎年何倍にも増やして蓄財していくのでした。これが「積小為大」の語源となった逸話です。

 そして、17歳の時に伯父・萬兵衛の元を離れ、数年かけて念願の二宮家の復興を果たすのでした。

 爺は、幼少のころから困難や障害をたくさん経験する中で、逃げることなく全てを受け入れて、問題解決に取り組んできたところが、私の一番共感するところです。表紙の写真は爺の覚悟というか、悟りとも言うべきものです。何があっても動じない、そんな精神の強さを私も持ちたいものです。

 この金次郎の素晴らしい人間性や精神力はどこから来るのでしょうか?多分、「自分の価値」というものをしっかり自覚していて、幼少のころから大学や論語をはじめとする四書五経を学んでいたから困難に対する対処法を身に着けていたではないかと推察します。学問を積むことの大切さを再確認いたしました。

 毎年のように押し寄せる昨今の環境変化の中で、私たち中小企業は苦境に立たされており不安は否めませんが、今年が正念場と考えます。私たちには他にまねの出来ない技術やノウハウがあります。業界の淘汰が進む中で、私たちの価値が今後必要とされるような時がくるのではないかとイメージしております。今は当社の強みに磨きをかけ、新規顧客の獲得と業績の回復に邁進していきたいと思っております。これからは多様性が求められる時代になります。皆さんも何でもできるように自分磨きをお願いいたします。