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社長日記

　東日本大震災以降、日本国内で沢山の自然災害が多発しております。今では毎日のように、この国のどこかで地震が発生しておりますが、このようなことはそれ以前にはなかったことでした。

　今回の北海道の地震のニュースを聞いたときは７年半前の自分たち事を思い出しました。翌日、テレビの画面に映し出された光景には驚きましたね。家が杭ごと持ち上がって傾いているではありませんか。東日本大震災でも見られなかった光景です。わたしも驚きを隠せませんでした。

　西日本豪雨では堤防が決壊し、まるで津波が押し寄せたような情景に唖然としましたが、それにしても自然の猛威の凄さには絶句ですね。それにしても、被害を受けられた方々のことがとても気になるところです。絶望に打ちひしがれて生きていく気力を無くしているおられる方々もたくさんいることでしょう。誰もがこのようなことを体験したらそうなると思います。

　しかし、酷かもしれませんが、現実を受け入れて前進するしかありません。気持ちを切り替えて前に進むしかないのです。

　私も原発事故で避難を余儀なくされた時は、途方に暮れて、正直、事業の再開の道は諦めていた一人でもあります。それが避難中にたくさんの人から事業再開の依頼や励ましの言葉を頂き、力を得て奇跡的に事業再開にこぎつけることが出来ました。

　ですから、今回被災された多くの方々にも決して諦めることなく、しばらく時を置いて力を得てから、まず一歩踏み出してほしいと願っております。これまでの歴史を見ると、どのような状況からも私たちの先人たちは立ち上がってきました。戦火にまみえ、原爆を落とされ、焼け野原になっても、そこに一筋の光明を見つけ今日の豊かな国を築いてきたのです。

　その為には、私たちがして頂いたように、日本国民の支援が必要です。一人ひとりの小さな支援の集まりを大きな支援に変えて被災された方々の生きる希望につなげていきましょう。社員の皆さんにも小さな支援の協力をお願いいたします。

　会社の仕事の方は急激な社会変化の中にあって厳しい状況下にありますが、幸いにも余力はありますのでまだ大丈夫です（何年も続けば別ですが）。ここしばらくはあらゆる産業で淘汰が進み業界の再編がなされるでしょうが、再編が終われば状況も落ち着き安定した世の中になるような気がいたします。私もいろいろ悩みましたが、「今は辛抱の時だ！」という結論に至りました。今は将来に向けていろいろなことを考え、熟慮して将来に希望をつなげる時期のように考えております。

　DVD研修で学んでいるように、様々な知識や教養、技術力やサービス力を身につけて、マネのできない絶対的な他社との差別化を図り、信頼される会社を目指して参りましょう。

　「かつてない困難からは、かつてない革新が生まれ、かつてない革新からは、かつてない飛躍が生まれる（松下幸之助）」ことを信じて。