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社長日記

『 IGAS2018に思う 』

投稿日:2018.08.10

   IGAS展は3年に一度開催される世界的な印刷機材展です。業界の流れや変化、方向性を見極めるという意味でとても興味深い催しです。今回は急激に変化している印刷システムに絞って見て参りました。

 時代の流れでしょうか、小森コーポレーションさんでもインクジェットによる印刷機械を出展しておりました。これは従来のPS版を使用しないデジタル印刷システムで、何と値段が1億5000万円もする代物。しかも印刷スピードは毎時3,000枚と超低速。さらにインキも高額とのこと。どういうところがこの機械を買うのかと営業の人に尋ねると、「この機械は売れませんよ!私たちも売れるとは思っておりません」と即答。良く理解できない返答でした。

 それに比べ隣のアナログ印刷機は毎時18,000枚と超高速。しかも両面同時印刷です。こちらの方が現実味のある機械ではと感じた次第でした。

 一方、ゼロックスをはじめとする、キャノン、リコー、コニカなどの複写機メーカーの進出も目立ちました。製本機械とドッキングさせたオンデマンド印刷機。しかし、いずれも一千万円を超える高額商品です。私たちの仕事は付加価値を生み出しにくいだけに、便利さを追求して高額なマシーンを購入して安価な商品を提供するというのは、矛盾した話。機械メーカーも他社との差別化をするためにスペックをあげざるを得ないため、どうしても高額商品になってしまっているようです。結果として購入先は大都市圏に限られてしまい、地方の印刷会社では採算の合わないマシーンのようでした。

 私たちの業界も、デジタル化の波に飲み込まれて方向性を失っているように感じた一日でした。機械による価格競争ではなく、品質やサービスのレベルを向上させることでお客様のニーズに応えられる会社を目指して参りましょう。