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社長日記

　東日本大震災及び東京電力福島第一原子力発電所の原発事故から今日で丸９年に。過ぎてみると月日の経つのは本当に早いものです。３月１１日が来るたびに、犠牲になられた方のご冥福を祈るとともに、こうして何の不自由もなく毎日仕事が出来ていることに感謝の気持ちがわいてきます。そして、震災前まで一緒に仕事をしていた仲間たちのことも懐かしく思い出されます。みんな元気でいてくれるといいのですが、日増しに連絡が途絶えていくのが悲しく思われます。

 

　ここに来て新型コロナウイルス問題が発生し、毎年行われてきた追悼式が中止になってしまいました。また、７日には本県でも初めての感染者が確認され、その後の経過が心配されるところでしたが、幸い濃密接触はなく、感染の拡大の心配は無いとのことでした。

　現在、全国的に自粛ムードが広がり、各業種業態で様々な問題が浮上して来ており、東日本大震災以上の経済的損失が予想されるとのことです。

　特に、観光立国を目指しているわが国にとって、海外からの訪問客をストップせざるを得ないことは大変な痛手です。また、製造業にとっても部品の多くを中国に依存していたということで、国内の製造業にとっては死活問題とのこと。ここに来て様々な問題が浮き彫りになってきて、事の重大さに危機感を覚えます。

　４月以降、暖かくなる頃には感染も終息に向かうと思っておりましたが、ＷＨＯの見解は否定的なようです。一日も早いワクチンの開発を願いたいものです。

 

　さて、当社の今年度の業務も年度末を迎え忙しくなってきました。１２月は予想外に数字が伸びず当てが外れましたが、今月は、昨年同月よりもたくさんの仕事が入ってきており、今のところ順調な滑り出しです。今後、新型コロナウイルスの影響も出てくるのかどうか心配もされますが、このまま行けば今年度は、事業を再開して以降最高の業績となりそうです（とは言っても損益分岐点まではもうちょっとです）。良い方向に向かっていることを素直に喜びたいと思います。

　また、今まであった東京電力㈱からの賠償金（営業補償）が２月で終了し、今後の賠償については今のところ明らかにはされておりません。私としてはいつまでも当てにはできないと考えておりましたので、自力での経営の継続を目指したいと考えて居ります。幸い、今年度はかなり上向きに変わってきましたので、来年度に期待が持てると感じておりますが、楽観視せず気持ちは引き締めて参りたいと思います。

　社員の皆さんには、くれぐれも新型コロナウイルスには感染しないように予防には十分注意を払っていただき、最盛期を乗り切ってまいりましょう。

　今月も宜しくお願いいたします。