『力の誦句』
投稿日:2019.06.11
私は力だ
力の結晶だ
何物にも打ち克つ 力の結晶だ
だから、何物にも負けないのだ
病にも、運命にも
否 あらゆるすべての物に打ち克つ力だ
そうだ!強い、強い 力の結晶だ!
上記の言葉は、以前朝礼で何度か紹介した中村天風先生の言葉です。私も毎朝神棚に手を合わせ気を入れて唱和しております。すると不思議と力が湧いてきて元気が出てきます。病にも効果がありますよ。
氏は波乱万丈の人生を送った人でその過程で、自信の思想を『心身統一法』という実践的な方法にまとめ、世間に広く広め、人生哲学の第一人者と言われています。
本名は中村三郎(1876―1968)。役人の息子として東京で生まれたのち、福岡の知人に預けられ、地元の名門中学に進学し英語に堪能になるが、生来の気性の荒さでケンカに明け暮れ退学処分を受ける。
その後、日露戦争で満州に渡り諜報部員として活躍するが、肺結核を患う。症状はひどく医学博士の北里柴三郎にも見放され、死を覚悟したという。
弱った心身を立て直す方法を模索した天風は、1909年、33歳のときに単身欧米に渡り、最先端の医学を学ぶが、しかし、解決法はなかなか見つからなかった。
「せめて日本で母親の顔を見て死にたい」と、失意のどん底で帰国を決めた天風だったが、その帰路立ち寄ったエジプトのホテルでヨガの聖者カリアッパ師と運命的な出逢。
「あなたはまだやっていないことがある。ついて来なさい」と、
聖者はヒマラヤ山脈の高山ふもとにある村に天風を導き、そこで天風は約2年半にわたる修行を積んだ。その修業を経て悟りを開き、持病も治癒したという。
帰国後は、新聞記者などを経て、銀行の頭取まで上り詰めるが、1919年、43歳のときに突然すべての地位と財産をなげうって「統一哲医学会」を立ち上げ、自信の哲学を広めはじめた。
その教えを受けた人物に、東郷平八郎、原敬、双葉山、宇野千代、広岡達郎、松下幸之助、稲盛和夫がいます。
最近ではエンゼルスの大谷翔平がいる。先生の著書「運命を拓く」は彼の愛読書です。人生を良くしたい人には是非読んで頂きたい良書です。