『そうしてあげよう』
投稿日:2019.11.12
先月は台風19号が県内外に大きな被害を及ぼしました。
私もこれまでの長い人生の中でこれほどの台風の被害を見たことがありません。台風というよりも阿武隈川の処理能力をはるかに超えた雨量による川の氾濫でおきた水害ということでしたが、激甚災害に認定されるほどの大きな災害となりました。
東日本大震災の発生以来、全国的に自然災害(地震・噴火・台風や竜巻などによる風水害)が多発しており、何とも不安な世の中になりました。
当社のお取引先の中にも今回の台風で大きな被害を受けてところがあります。完全に工場が冠水してしまい復旧の見通しが立たず、現在、当社を頼りに仕事を依頼されておりますが、私たちも東日本大震災で被災を体験しているだけに他人事とは思えません。
当社も震災時、郡山に避難した際に不二印刷さんにデータと用紙持込みで仕事をお願いし、9月の事業再開までご協力をいただき助けていただきました。また、東洋特殊印刷さんには事業再開後の仕事が少ない時に、様々なお仕事を出していただきご支援をいただきました。その時の受けた御恩は一生忘れることはできません。今回は、台風による被害で立場が逆転してしまいました。
その他、二本松のヒカリ印刷さんが冠水し機械類は全滅。丸森の佐藤印刷さんと相馬の中村印刷さん(10月25日の大雨)は床上浸水の被害にあわれました。幸いどちらも機械の被害は免れたですが、いづれも大変な思いをされたようです。そして、県外からは菊池印刷様(茨城県)の自宅と工場が冠水し、当社の会社案内を頼りにわざわざお仕事を依頼に見えられました。
日を追うごとに台風19号の被害の大きさが明らかになり驚くばかりです。特に農業関係の方々は被害が甚大で死活問題のようですね。
今回被災された仲間さんの復旧まではどのくらいかかるかわかりませんが、当社としてできることは支援をさせていただこうと考えております。
今は亡き永六輔さんの詩につぎのようなものがあります。
『生きているということは』
生きているということは 誰かに借りをつくること
生きていくということは 誰かに借りを返していくこと
誰かに借りたら 誰かに返そう
誰かにそうしてもらったように 誰かにそうしてあげよう
私たちも東日本大震災で被災した時は多くの方々に助けていただきました。困ったときはお互い様です。いま、日本全国からボタンティアの方々が被災地に駆けつけてくださっていますが、私たちもせめてお仕事で被災された仲間さんを支援していきましょう。
仲間さんの一日も早い復旧・復興を願って!