『残されたものを最大に活かせ!』
投稿日:2021.09.10
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、東京パラリンピック2020が開催されました。大きな問題もなく無事終了し、大会関係者の方々の努力の賜物ではないかと推測いたします。テレビ越しではありますが、競技に参加された選手たちの頑張りが、コロナ過でしずむ私たちの心に感動や元気を与えてくれたのではないでしょうか。
私が特に心を引き付けられたのは、選手たちのひたむきな姿です。体に大変な障害を持ちながらも、使えるところを精いっぱい動かして競技にチャレンジする姿には、激しく心を揺さぶられるものがありました。
パラリンピックの父とよばれる医師(ルートヴィヒ・グッドマン博士)の言葉に「失ったものを数えるな、残されたものを最大に活かせ!」とあるそうです。まさに選手たちは、その言葉通りの活躍を見せてくれました。
大会初日、日本で最初のメダリストに輝いた山田美幸選手(14歳)は、生まれつき両腕がなく両足も不揃いという大変なハンデを持ちながら、100mと50mの2つのレース(背泳ぎ)で銀メダルを獲得しました。2本の足で強くキックし、体をくねらせて推進力を増し、頭で方向性を定める泳法は彼女独特です。私は両手両足を使っても満足に泳げないのに、スゴイとしか言いようがありません。
コーチの野田文江氏いわく、彼女は「物おじしない強い精神力」が長所。きつい練習でも泣き言は絶対言わないそうです。そして、インタビューを受けている彼女の笑顔がとても素晴らしく、ハキハキと明るく対応する姿にまた感心させられました。
彼女の座右の銘は「無欲は怠惰の基」だそうです。大欲が人を成長させるのですね。14歳の少女に貴重なことを教わりました。私にとってこのパラリンピックは大変学び多いものとなりました。特に、「失ったものを数えるな、残されたものを最大に活かせ!」は私の心に強く残りました。
今後もコロナ過でどのようになるかわかりませんが、精神面を強くして前向きに取り組んでまいりたいと思います。
今月もよろしくお願い致します。