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社長日記

『7年経過で思うこと』

投稿日:2018.03.09

       ■6号線から検問越しに見る大熊工場。今はダンプのスクリーニング会場に

 

 

 東日本大震災から7年の月日が流れました。7年という月日はとても長い年月ですが、過ぎてみると驚くほど早いものでした。

 私たちは幸い事業再開に向けていち早く立ち上がり今日にいたっておりますが、その後もまだ踏み出せないでおられる方々や、再開をあきらめた人達がいることも事実です。私たちの会社でも、これまで様々な事情で会社を退社されたり、他地区に転居をされた人もおりました。

 再開を果たしたからといって安心できるという状況ではないようです。これまで長年過ごしてきた故郷の気候や風土、文化や人間のつながりなど、如何ともしがたいものがあるようです。私も6号線を通るたびに望郷の念に駆られることがあります。

 大きな視点で見ると間違いなく復興は進んでいると思いますが、全ての人達が、というわけではないようです。高齢者、中でも一人暮らしのお年寄りの方々への対応がこれからの大きな問題となるでしょう。

 特に福島県は原発事故(未だに取り出せずにいる1500体あまりの燃料棒や処理法のわからない燃料デブリの取り出し)という大きな問題を抱えておりますから簡単ではありませんね。私的には100年以上に及ぶ大きな問題だと考えております。これから福島県には廃炉に関わる会社が増え、人も増えて様々な研究所もできるでしょう。その中で様変わりをして新しい街が形成されていく過程の中で、私たちの関われる仕事が発生するのではないかとも考えています。