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社長日記

『迷わず進む』

投稿日:2020.10.11

一燈を提げて暗夜を行く

(いっとう を さげて あんや を ゆく)

暗夜を憂うること勿れ

(あんや を うれうること なかれ)

只、一燈を頼め

(ただ、いっとう を たのめ)

 

 この言葉は、江戸時代の儒学者・佐藤一斎(さとう いっさい)の著わした『言志四録』(1133条)の中の言志晩録におさめられている言葉です。

佐藤一斎は、34歳の時に朱子学の塾長になり、多くの門下生の指導に当たっていた。70歳の時には、幕府が設立した唯一の大学である「昌平坂学問所」を統括する身となり(現代で言えば東京大学の総長にあたら地位)、3000人もの門下生を輩出したといわれております。

 40代から40年かけて編纂した言志四録には、学ぶこと、生きることの大切さが語られており、西郷隆盛をはじめとして、幕末の志士たちに大きな影響を与えたことは有名です。

上記の言葉の意味を要約しますと、「暗夜」とは、真っ暗で先の様子が把握できない状況を意味します。先の見えない真っ暗闇の中では、誰もが不安を感じ、心を乱しがちになります。心が乱れると、弱気になったり、迷いが生じて道を外れてしまうことがあります。

 「暗夜を憂うること勿れ」とは、そのような状況を嘆き悲しむことはないという意味で、迷うことなく、自分の目指す生き方(志)や目標、強みを命綱として歩め、これが「只、一燈を頼め」という言葉の意味するところです。江戸時代にもさまざまな問題を経験してきたようですね。

 今はコロナ禍で、世界中がいつ終息するともわからない暗闇の中で、不安と恐怖に苦しんでいます。私もこの先どうなるのか、また、どうしていかなければならないのか随分悩みましたが、上記の言葉を思い出し心が決まりました。こんな時だからこそ、自社の強みと私たちの仕事の社会性に自信と誇りを持ち、この暗闇の先に待つ夜明け(残存者メリット)を目指して行きます。そして、来年はきっと夜明けの歳になると信じます。