『ニーズに対する適応性』
投稿日：2023.02.10
今年も早一ヶ月が過ぎました。
新型コロナウイルスも今年で４年目に入ります。第８波も全国的に下火になりつつありますが、政府は５月８日にレベルを第２類からインフルエンザレベルの第５類に引き下げるようです。亡くなっておられる方が増えているだけに不安は残りますね。
ロシアとウクライナの戦争も長期戦の構えですので、世界的な食糧不足は今後も続くでしょう。飢餓で苦しむ人たちが増えることは必至です。
また、円安もここに来て１ドル１２０円台後半に落ち着いてきているようですが、値上げラッシュに歯止めがかかりません。外食をしても、買い物をしても値段を見て「えっ！こんなにするの！？」と、違和感は拭えません。こうなると全般的に買い控えが加速し、経済は停滞することが予測されます。
最近知りましたが、畜産農家では飼料の仕入れ価格が１．５倍、子牛の競りでの落札価格が今までの１０分の１に下落したというから驚きです。廃業をせざるを得ない酪農家が増えているのだそうです。以上のことから、今年も先の見えない厳しい一年になりそうな気がします。
日本の歴史を振り返って見ると、どんな時代にあっても生き抜いてきた長寿企業が多数存在します。中でも、大阪にある建設会社の金剛組（宮大工）が1,500年と断トツの１位です。その他に千年以上続いている職業としては旅館業が多いようです。お菓子屋さんも老舗が多い職業で、皆さんもよくご存じの羊羹の虎屋さんは約500年続いております。
これらの長寿企業を見ると、みな順風満帆に来たわけではありません。幾多の戦火にまみれ、疫病や飢饉など様々な困難を乗り越えて今日まで永続して来ております。歴史は繰り返すといいますが、まさに、私たちがいま経験している事と同じ体験をして来ているのです。
これらの永続企業を分析してみると、金剛組は宮大工という『特異性』、虎屋さんは時代の変化への『対応性』、旅館業は『必要性』で永続してきているようです。
どんな時代でも、永続には需要と供給のバランスと時代へのニーズに対する適応性がポイントになります。
私たちの印刷業界は、コロナ禍のみならず、全国的に淘汰が進んで来ています。今年はさらに加速すると予想されておりますが、悪い事ばかりではなく、昨年後半から月に１００万円くらいコンスタントに仕事を発注して下さるお客様ができました。今までの外注先がなくなったことによるものだそうで、毎日のように見積依頼が来ております。淘汰が進んだ結果として残存者メリットも出てきています（運がいいですね、ツイてる、ツイてる！）。
整った設備、優れた技術、スピーディな対応、そして良いサービスがこれから商圏を広げ、永続に繋がっていきます。弊社のお役立ちもこれからが本番です。何でもできる下請け会社は他にはありません。これらの強みを活かし、さらに磨きをかけてお客様のご要望に答えられるよう努めてまいりましょう。